初の自民党広島県本部に向けたデモ

 

  緊迫する国会情勢 ー 戦争法廃案、安倍内閣退陣を求める

 緊迫する国会情勢を受け9月18日、原爆ドーム前で広島弁護士会による「戦争法」廃案を求める行動が行われました。そのあと、ストップ!戦争法ヒロシマ実行委員会主催で中区大手町の自民党広島県本部(NHK広島放送局の隣)に向けたデモを行い、廃案と安倍内閣の退陣を求めるコールを繰り返しました。この日の行動には1100人が参加しました。      (15.9.18)


 

原爆ドーム前を埋めた抗議行動、デモには1100人が参加した


 

デモの先頭を行く広島弁護士会の皆さん



「安保関連法案に反対するママの会*広島」の皆さん



最終地点、大手町のNHK広島放送局前でコールするデモ隊。右奥が自民党広島県本部が入るビル


    動画 ヒロシマ発 1万人の人文字


人文字 空撮映像       (撮影:上野勲)


 9・13人文字集会 各界の人たちのスピーチ、メッセージ

福山権二さん(庄原市議会副議長)
 市議会有志、女性会、NPО、退職教師の会、9条の会、民商など超党派で法案反対の署名活動をして、25日間で1万3000筆を集めた。かつてないことだ。この署名を携えて今月1日に市選出の県議が「安保法案の即時撤回を」と首相官邸などを回った。「署名に反対する人はいなかった」という数々の報告を聞いた。安倍政権の暴挙に対して市民との連携を強めたい。まだ始まったばかりだ。


竹原孝剛さん(三次市議会議員)

 市議会の半分の13市議と市選出の県議の計14人で安保法案反対三次議員連盟を発足させた。国民の理解が深まらないのに、わが国の形を根本から変える法案を成立させるのは不条理だ。市内で街頭宣伝している。社会にはルールがある。国のルールは憲法。これを守らなければと子どもも言っている。安倍さんには是非、退陣してもらいたい。


佐藤公治さん(生活の党と山本太郎となかまたち、元衆院・参院議員)

 安倍内閣のいい加減なやり方とお粗末な法案をみんなで止めるためにここに立った。私たちにはこの法案を止める義務と責任がある。国民一人一人が意識改革をして立ち向かわないといけない。とりわけ、広島が言わなくてはいけない。広島のみなさんがこの国を軌道修正する力になって頂きたい。みんなで力を合わせていこう。


檀上正光さん(社民党広島県連合代表、尾道市議) 
 今、国会で議論されている法案は憲法違反で、成立したとしても無効である。歴代内閣は自衛隊が海外で戦うことだけはギリギリのところで止めて来た。それを一内閣で壊そうとしている。県内それぞれの地域、街頭で戦争法案の反対を訴えているが、日に日に賛同者が増えている。国民の声を聞かない安倍内閣打倒に向けてもう一歩、ともに頑張ろう。

 

山崎幸治さん(連合広島事務局長)
 安倍政権は、労働者派遣法改正についてもそうだったように、デモや集会でどれだけ反対を叫んでも私たちの声に耳を貸さない。圧倒的多数によって成り立っている政権を変えるためには、国会を緊張感あるものに変えていくしかない。法案が強行採決された場合でもこの怒りを忘れることなく、安倍政権に「ノー」を突き付ける闘いを継続していこう。


川后和幸さん(広島県労連議長)
 広島の労働運動は70年間、核廃絶と世界平和を訴えてきた。一方、自民党は発足以来憲法を変えると言い続けて来た。私たちはその企てを止めてきた。今、大きな歴史的転換点を迎えている。ヒロシマも、日本の労働者、労働組合も、憲法違反の戦争法を許さない。今日を大きなきっかけに、さらに反対の声を上げていこう。

 

佐古正明さん(広島県平和運動センター議長)
 平和運動センターは戦争への道を突き進む安倍政権の戦争法に対し最大限闘ってきた。各種世論調査で法案に反対する国民の意志は明確で、政権がいかに無謀なことをしているかも明白だ。原爆慰霊碑には「過ちは繰り返しませんから」とある。先の戦争で命を奪われた2000万人の人々が「お前たちは何をやっているのか」と悲しみと怒りの声を上げている。


内野知恵さん(安保関連法案に反対するママの会*広島)

子どもたちを戦地に行かせたくない。政府は多くの反対意見を無視して法案を強行採決しようとしています。民主主義のかけらもない横暴なやり方は許せません。。一人ひとりの力は微力でも無力ではない。自衛隊が戦争に行けば必ず戦死者が出ます。それでも日本を守るためだから廠がないのですか。武力で平和は築けない。失っていい命なんて一つもありません。


河西英通さん(安保法制に反対する広島大学人有志の会)

 法案は違憲です。ろくな答弁もせず、押し通そうとている安倍政権は暴力的独裁政権です。死んだ人たちは黙っていない。犠牲になった人は黙っていないでしょう。アジア各地で命を奪われた人は黙っていないでしょう。すでに怒りの季節に入っている。この国を変えていきましょう。

 

永井千晶さん(7月に東広島でデモをした広島大学の学生)

 政権与党が数の力で安保法案を通そうと思っているためデモをすることを決めた。こんな決め方はよくない。その後も状況はよくなっていない。国会の外で反対デモが広がっている。大切なことは、みんなで大きな声だけでなく、たくさんの声を集めて決めることだ。国民全体で合意を得ることを求めます。


依田有樹恵さん(広島弁護士会)

 安倍政権は集団的自衛権行使を憲法改正手続きを経ることなく、一内閣の解釈変更で憲法改正と同じような効果を狙っている。人類の英知である日本国憲法を踏みにじっている。皆さんが立ち上がって法案に反対している姿に感動しています。私たちは憲法を次の世代につなげていく義務がある。一人ひとりの行動こそが希望だ。


<寄せられたメッセージ>

亀井静香さん(衆議院議員、無所属)

 皆様ひとりひとりの行動が恒久平和の願いとなって、大きなうねりを起こし日本全国に拡大しています。今後もわが国が平和への道を歩み続けられるよう、決して諦めず、更なる奮起を促し、今こそ怒涛となって強権による安保法制の成立を阻止しなければなりません。一波が万波を呼び起こす! 広島から全国へ、一気呵成! みなさん、共にがんばりましょう!


呼びかけ人 湯浅正恵さんのスピーチ 

 

 日本国憲法の3つの基本原理は、国民主権、平和主義そして基本的人権の尊重です。この法案は、9条のみならず、見事に、これらすべての原理に反しています。
 国民の意思に基づき政治が行われる。これが国民主権です。しかし現政権は世論を無視し、国会での議論の前にアメリカ政府と約束をし、国民主権を踏みにじりました。アメリカの戦争に参加させる法案は、平和主義を踏みにじり、殺し殺される戦争は、究極の人権侵害です。つまり、この法案を通そうとする行為は、現行の憲法を、根底から、原理的に、徹底的に否定するものです。そして現政権は、そのことを問題と思うどころか、むしろ望んでいるのです。

 2012年12月アベ政権が誕生することになった衆院選の日、私はfacebookに書き込みました。「この選挙で自民党に投票することは、生きる権利を自ら放棄するようなものだ。」その根拠は、自民党の憲法改定草案でした。
 憲法第97条は、憲法が最高法規である根拠として基本的人権の本質を規定しています。その97条が、丸ごと削除されていました。さらに、個人の尊重(13条)、集会、結社、表現の自由(21条)、これらにも「公益」「公の秩序」に反しない、という制約がつけられていました。  
 人権を奪われれば私たちは人間ではなく物として、権力の暴力に晒され、服従を強いられます。私たちは、権力に都合のよい道具となるのです。人権を奪われた状況で他者の人権を尊重することは困難です。そして戦争では、非人間とされた者が互いに殺し合います。
 すでに秘密保護法で、私たちの片腕は引きちぎられてしまいました。そして今度はこの安保法です。でもこれで終わりではないでしょう。憲法を改正することなく、私たちの権利をひとつひとつ奪い取り、憲法を空っぽの抜け殻にしていけば、その後に一気に改憲です。 
 私は、生きる権利を自ら放棄したくない。だから今日ここに立っています。安保法案にも、安倍政権にも反対します。

最後に、憲法の前文の一部を読ませていただきます。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。



          9・13「1万人の人文字」アピール
 
「NO WAR」「NO ABE」。きょう私たちは、ここ広島市中央公園自由広場に集まり、「戦争をするな!」「安倍政権は退陣せよ!」と人文字をつくって声をあげました。

 安倍政権は衆院に続き参院でも、多数を頼んで強行採決しようとしています。「戦争をしない国」として世界の人々から信頼を得てきた日本の国の針路が180度変わろうとしています。日本国憲法を破壊しようとする、こんな暴挙を私たちは決して許しません。 

戦争法案の本質は、3か月余りの国会論戦を通じて、誰の目にも明らかになりました。戦争法案はどこから見ても憲法違反です。「国民に丁寧な説明を尽くす」と述べてきた安倍政権は結局、国民の理解を得ることはできませんでした。国民の6割以上が「今国会での成立反対」と主張しています。自民党の高村副総裁は戦争法案を「国民の理解を得られなくても成立させる」と言い放ちましたが、この発言はまさに政権与党の「敗北宣言」にほかなりません。

 審議の過程で、自衛隊暴走の事実も明るみに出ました。そこから浮かび上がるのは、自衛隊と米軍の一体化であり、いつでもどこでも切れ目なく自衛隊がアメリカの戦争に参戦していくための準備が、国民、国会、憲法を無視して進んでいる恐るべき現実です。

 私たちは、戦争法案が日本をアメリカの戦争に追随させるものであることを見抜きました。この法案は、被爆・戦後70年間守り続けた「平和主義」を根本からくつがえすものです。日本の若者の命をアメリカの戦争にさし出すものです。それは、ヒロシマの誓いである憲法第9条を破壊するものにほかなりません。

 戦争法案に反対する声は、いま巨大なうねりとなって政権与党に迫っています。私たちは、この市民の力をよりどころに、戦争法案の成立を必ず阻止するために、たたかいをいっそう大きく発展させていくことを宣言します。

           2015年9月13日

                                                              「ストップ!戦争法 9・13 NO WAR NO ABE 1万人の人文字」参加者一同



人文字行動に7000人

 

「戦争ノー、安倍ノー」を叫ぶ

 9月13日、広島市中央公園で「NO WAR]「NO ABE」の人文字をつくるアピール行動が行われ、市民7000人が参加しました。人文字行動を前に、県東部から参加した若者を中心としたデモが平和公園噴水前から、「1000人委員会」によるデモが原爆ドーム前から行われました。

 会場ステージではコーラスに続き、午後2時からリレートークが行われ、戦争法に反対する各政党や団体の代表が次々に廃案を訴えました。最後に集会アピールを採択。午後3時前、人文字が完成したところで、実行委員会がチャーターしたヘリコプタ―ほかマスコミ各社のヘリを加え、計7機が上空に現れ、参加者は「戦争ノー、安倍ノー」の声を上げてアピールしました。

   ヘリによる上空からの取材は共同通信、朝日新聞、中国新聞、RCC、TSS、広島ホームの各社でした。

 また、会場でのカンパ合計は1,003,312円でした。カンパをして下さった皆さま、ありがとうございました。



    今日です。午後2時、中央公園に行こう! 

   

             「人文字」はヒロシマの願い


きょうの「1万人の人文字」には、私たちの未来がかかっています。
これからでも遅くありません。

声をかけてください。午後2時、広島市中央公園自由広場に集まってください、と。
 
いよいよ、戦争法案の最終ラウンドが近づきつつあります。
国民の過半数が明確に反対の意思表示をすれば、それで決着をつけるのが民主主義のルールです。
それを否定する政治権力には、退場願うしかありません。
逆に言えば、そうしない社会に未来はありません。
恐れることはありません。ただそれだけのことなのです。
 
日本国憲法9条を理念として終わらせてはなりません。
9条は、これから人類が実現すべき21世紀の壮大なプロジェクトです。
世界の宝、人類の宝です。
私たちはどんな社会を目指すのか。目標とすべき「北斗七星」が9条です。
被爆地ヒロシマ、ナガサキが、70年間発信してきた究極の目標です。
 
人類はまだ、その目標に到達できていません。
そればかりか、その目標を真っ向から否定する政府を、被爆国日本で私たちは選んでしまいました。
でも、まだ間にあいます。むしろ今が踏ん張りどころです。
 
戦後70年のこの夏。
私たちが記憶すべきなのは、安倍首相の、主語のない薄っぺらな談話ではありません。
記憶すべきは、きょうも国会前に集まり、「憲法守れ!」と叫んでいる人々の声です。
全国津々浦で発信されている「戦争法案反対」「日本を戦争する国にするな」という市民の叫びです。
 
2015年9月13日、午後2時。広島市中央公園に集まりましょう。
人文字をつくって叫びましょう。
「日本を戦争する国にするな」「それがヒロシマの願いだ」と。

                                実行委員会 事務局長 難波健治   (15.9.13)


県東部の若者グループ


「人文字」行動前にウオーク

  戦争法案に反対する広島県東部の若者を中心としたグループが9月13日の「人文字」行動の前に広島市内で「ウオーク・パフォーマンス」をすることになりました。広島のママさんたちのグループも参加する予定で、広島市近郊のみなさんの参加を呼び掛けています。

 当日は、正午に平和公園の南側噴水前に集合、午後0時半出発、「人文字」の中央公園まで歩きます。


 市政記者クラブで「人文字」記者会見

  9月2日、広島市役所にある市政記者クラブで、9月13日の「1万人の人文字」について記者会見を行いました。会見には実行委員会の主な構成団体から金子哲夫さんら6人が出席、記者の質問に答えました。


  広島では2700人が「8・30行動」に駆けつけ

 

 戦争法案の反対を求める、8月30日の本通り電停でのスタンディングと街宣の参加者は500人でした。「戦争をしてはいけない」「戦争法案は廃案に」という思いの人たちが、短期間の呼びかけにもかかわらず、こんなに集まったことに「心が震えている」という感想もありました。 
 共同センターの集約では、県内36カ所の行動への参加者は、2800人です。
 引き続き、9・13「1万人の人文字」への結集を呼びかけてください。
 安倍政権打倒へ、さらに大きなうねりをつくりましょう。

                 (15.8.30)    



  県内27か所で


「戦争法案廃案、安倍内閣退陣」行動


 全国100万人行動と連帯しよう

  あす30日は、国会周辺10万人、全国100万人行動の日です。戦争法案の即時撤回・廃案と安倍政権の退陣を求め、全国津々浦々で市民が総決起します。広島県内では、確認されているだけでも27カ所で、集会、デモ、街宣、スタンディングなどの行動が予定されています。 
 県9条ネットと秘密法ネットは、本通り電停を中心としたスタンディングと街頭宣伝を呼びかけています。本通り電停付近の繁華街を「戦争イケン」の赤いプラカードで埋めつくしたいと思います。行動開始は午後2時ですが、1時30分ごろからスタンバイ状態になるよう、準備を進めています。早めにお集まりいただければ、と思います。
 
 7・12集会のときに準備した赤いTシャツ「PEACE ACTION 2015 HIROSHIMA」をお持ちの方は着用して参加くださるとありがたいです。できればスタッフとして午後1時に青山前に集合し、準備にご協力ください。幟20本、横断幕4つ、プラカード400枚、チラシ1000枚も準備しています。参加者へのプラカード配布が必要です。ご協力ください。  
 スタンディングは2時15分まで。そのあとは周辺に分散して街頭宣伝します。

                                                                                                                                                (15.8.29)